Escape R3ペダル交換 Nukeproof Horizon Comp購入
新しく組んだホイールは毎日元気に回っております。感想はもうちょい乗ってから書こうかと思います。
ホイールを変える前に話は遡るのですが、トルクをかけるととゴリ付きというか妙な違和感が出ていました。怪しいのはホイール、クランク(BB)、ペダルの回転系パーツです。
しかしホイールは新品に交換しました。それでも治っていません(フリーにも異常はありましたが)。ですのでホイールは除外です。
残るはBBかペダルですが、例に漏れずほぼノーメンテなのでどちらも駄目になっていそうです。チェーンリングの汚れ具合に自分でもドン引きです。
Escape R3はカートリッジBBなので、分解整備は少し面倒です。もともと駄目になったらクランクごと交換しようぐらいに思っていました。なのでここをいじるのは後回しです。
とりあえず安く簡単に済むペダル交換からやってみようと思います。
ペダル選び
私のEscape R3はフラットペダル運用です。ビンディングは使いません。この時点でロード用のペダルは除外されます。クイルペダル等もありますが、基本ロード用のフラットペダルというものは存在しません。
正直ペダルのメンテナンスはあまりしたくないのです。回転部のメンテナンスはホイールだけで十分です。メンテナンスして長々と使う気はありません。
ベアリングの種類についてですが、三ヶ島ペダルのサイトが参考になります。一覧以外にもニードルベアリングなどもあります。シマノやルックが他のベアリングと組み合わせて使っています。
Escape R3に付いていたペダルはこの中のボールベアリングになります。割と買ってすぐの頃に一度中身を開けたことがありますが、グリスがほとんどなく少しゴリ付いていました。別に気にしませんでしたが。
この中だとシールドベアリングが理想です。ノーメンテ雨ざらしだとなんにしても傷んでいきますが、ボールベアリングよりはマシです。
というわけで価格とベアリングの種類辺りをメインで選んでいきます。
三ヶ島製作所
まず国内外の通販サイトを眺めてみます。フラペだとだいたいMTB用のピンだらけペダルか、シティサイクル用の二択です。
どメジャーな選択肢としてはMKS、三ヶ島ペダル。価格と回転性能求めたら多分こちら一択。トリプルシールドベアリングで実売価格6、7千円は他では見ません。千円で買えるボールベアリングのMT-FTでも割と回ると評判。きちんとメンテナンスするならこれで十分。
ピスト向けなクラシカルなデザインが多めです。SYLVANシリーズが有名。めっちゃピカピカでかっこいい。SYLVAN TOURING NEXTなどトリプルシールドのモデルを選ぶと少し高め。
いわゆる今風のMTBっぽいデザインではALLWAYSがあります。5000円前後で買えるトリプルシールドベアリングモデルです。
ALLWAYSかSYLVANが候補です。ネットに大量にレビューもあり心配ゼロ、安心安全。とりあえずMKSは保留にして、MTB用も探してみます。
MTB用ペダル
MTB用ペダルのメーカーですが、ハブ以外のMTBコンポメーカーはあまり詳しくありません。とりあえずよく聞く名前はCrankbrothers、DMR、HT、そしてNukeproofでしょうか。
Crankbrothersはどちらかというと4面キャッチのビンディングペダル、エッグビーターやマレットで有名かもしれません。フラペではスタンプシリーズもあります。
それぞれのブランドだとDMR Vault、HT PA03A、Nukeproof Horizon pro辺りがよくフラペランキングで名前のあがるもの。
どのモデルもスペック上は正直そこまでの差はありません。本体・シャフトの素材でグレード差が出ます。樹脂鉄素材は安くチタンは高い、大体そんなです。
形状は程度の差はあるものの薄型が多く、あとは踏み面の形やサイズ、ピンの配置を好みで選びます。プラットフォームペダルがほとんどで、Escape標準ペダルのようなケージペダルは現在のMTBでまず使われません(トライアルではまだ見る)。
ベアリングの種類はあまり価格差に出ません。基本どこもシールドとブッシュの組み合わせが多いです。
ブッシュベアリング(滑り軸受)
ブッシュベアリングですがMKSのベアリング一覧にある通り、回転性能はあまりよろしくないです。ロード用ではほぼ使われていません。
滑り軸受の詳細は軸受メーカーのigus(イグス)社のサイトを参考に。『ブッシュ』と呼ばれるパーツで軸を受けるシンプル構造です。リアディレイラーのプーリーやフルサスのリアショックのマウントにも使われています。
動画の50秒あたりで引っこ抜かれている円筒がブッシュです。
Nukeproof Flat Pedal service- Rebuild
利点は構造がシンプル・頑丈・薄く出来ること。ペダルシャフトは内側が極太になりやすく、そこにブッシュがよく使われます。頑丈にしたいけど薄くもしたい、結果ブッシュが選ばれる感じでしょうか。ペダル外側はシャフトが細いのでシールドベアリングが使われたりします。
仕様のベアリング欄を見ると『DU』や『igus』という表記をよく見ます。下の画像はNukeproof Horizon proの仕様ですが、外側に小型のシールドベアリング2つ、内側にDUブッシュベアリング1つです。
DUというのはGGB社の金属ブッシュの商標の様です。 金属に表面加工をして滑り良くしたものです。DUがなんの略かは海外のフォーラムを見てもみんなワカランって結論でした。ただ金属ブッシュ全般がDUブッシュと呼ばれてる気もします。別のDUベアリングもあったりよくわかりません。
次にCrankbrothersのStamp 11 Large。Stampシリーズのトップグレードモデルですが、ベアリングは内側外側共にigusブッシュベアリング。Crankbrothersはシリーズやグレードでベアリングの種類が結構変わります。
『igus』は先程の転がり軸受の解説をしているigus社の商標です。DUが金属なのに対してこちらは樹脂素材のブッシュです。だいぶ前にFOXのリアショックマウントがDUから樹脂に変わりました。
どちらのが良いかはわかりませんが、樹脂はグリス選びに注意したほうがいいかもしれんです。DUもigusも『無潤滑』も売りのひとつなのでグリスを使う必要はないようですが。ペダルメーカーのメンテ動画だと何も気にしないでグリス塗りまくってます。多分それで良いんだと思います。
結局なんでもいい
いらん知識でどんどん耳年増になっていきます。
MTB用はMTBに適した作りになっているので、街乗りクロスに使うには何もかもがオーバースペックです。街乗りでは泥の中ドロップオフを繰り返したりしません。正直なにを選んでも問題なしです。
Escape標準安ペダルにも特別不満は無いです。反射材も付いていて実用的です。特にペダルが滑りやすいと感じることもなく、雨の日でも街乗り程度ではリスクはありませんでした。普段からもがいたりするなら別ですが。ガンガン回すなら素直にビンディングです。
当初の通り価格とベアリングで選びます。
MKSはやはり価格とスペックのバランスが抜群です。が、今回はMTB用を選びます。
薄型ペダルを使ってみたかったのと、CRCで3000円程度とえらく安かったからです。ペダルの素材は価格に直結します。安いのを探すと必然的にナイロン樹脂素材になります。
樹脂素材のペダルはどれも安いのですが、今回はNukeproofのHorizon Compを選んでみました。NukeproofもVitusやPrimeのようなCRCのブランドみたいなものです。私の場合メジャー通販サイトで買いやすいのはそれだけで選ぶ理由になります。
片方はブッシュですが一応シールドベアリング、形状は金属モデルと同じ。樹脂の利点は軽いこと安いこと。デメリットはやわいこと。レビューを見るとピンが抜けやすいと書いてありました。
Horizon Comp Pedals | Nukeproof
ベアリングやシャフトを始めとする補修パーツも売っていますが、3000円のペダルに1000円以上かけてメンテするのもどうかという気がします。
ちなみにMKSのシールドベアリングは基本メンテフリー。キャップ装着時にベアリング調整も兼ねてるので、いじらんでねとのこと。シールドベアリングでも調整幅があるのは最近ちょいちょい聞きますね。ベアリングの単体販売は見当たりません。
そんなわけでペダル届きました。
ペダルレンチなんかも一緒に買っておくといいかも。ゴッチゴチに固まってることが多いので。
今回は選びませんでしが、実はGaussという似たようなフラペがMKSから少し前に出ています。
ただこれだとMKSを選ぶ理由がそれほど無い気がして今回は見送りました。OEMと書いちゃうあたりが凄く三ヶ島。
※記事書いてる間にHorizon Comp販売終了しました(´·ω·`)